※読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。
原作第2部10話(90話)が掲載されているVジャンプ7月特大号はこちら!
『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』コミックス2巻はこちら!
BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-[本/雑誌] 2 (ジャンプコミックス) (コミックス) / 岸本斉史/原作・監修 池本幹雄/漫画
突如ヒマワリのそばに現れた九尾。
尾獣の死は永遠ではないことを知っていたものの、全てが想定内というわけではなかった模様。
起こった事実を受け入れたヒマワリ。
自身を狙う十羅によるいのじんの惨劇を目の前にし、怒りに目覚める…‼
今回は重要な点を全て拾いつつ、一連の流れをわかりやすく振り返ります。
またそれをもとに、個人的な考察を述べていこうと思います。
皆さんの感想もコメントでお待ちしています。
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皆で意見を共有しましょう。
9話(89話)『九尾』の振り返り、考察はこちらの記事で。
原作第2部10話(90話)『因子』振り返り
状況把握
いのじんの「超獣戯画」で呼び出した鷹のような鳥に乗り、十羅と左から距離を取る新猪鹿蝶とヒマワリ。
十羅は自分の速度ならすぐ追いつけると踏み、彼らが逃げた意図は里への被害を避けるためだと分析。
そこに木ノ葉丸と忍3人が到着。木ノ葉丸が通信でシカマルに報告。
シカマルは木ノ葉丸に新猪鹿蝶とヒマワリが南西方向に移動していることと、神樹たちの目的がヒマワリにあることを伝えます。
この通信はカワキにも伝わっている模様。
ボルトに起こったアクシデント
その頃、カワキから距離を取ったボルトは、強制的に発動することになった「楔」が収まるのを待っていました。
シカマルはカワキに神樹たちへの対処を優先させます。ボルトは神樹とも敵対していることから、泳がせて利用する意図としているシカマル。
これを受けてカワキは、ヒマワリが危ないことを早く伝えてほしかったと言い、飛び立ちます。
そばにいたデルタもそれに続きます。
ボルトの右手首には楔の発動時に広がる模様。まだ収まっていない様子。
シカマルはボルトを心配。ボルトは少しアクシデントが起こっただけで問題無いとしています。
神樹と忍、噛み合わない会話
左は木ノ葉の忍たちがなぜ自分たちに構おうとするのか疑問に思います。
十羅は本人たちに聞くといいと言い、ヒマワリを追うことに。
飛び立った十羅を止めようと追うつもりの木ノ葉丸。左が行く手を阻みます。
木ノ葉丸は神樹がヒマワリを狙う理由を聞きますが、左は答えず自分たちに何の用があるのかを聞き返しました。
そんな左に、木ノ葉丸と行動していた忍の一人が、神樹の立場が不法侵入者であることを言います。
その時木ノ葉丸は、伝わっていた情報とは違い、侵入者二人の内にうちはサスケの姿が無いことに気づき、感知班に通信で確認。
感知班によると、木ノ葉丸の目の前にいる神樹のチャクラがサスケのものと一致していることに間違いは無い様子。
疑問に思う木ノ葉丸たちに左は再度質問。
「千鳥」
そこにサラダとスミレが到着。
サラダと木ノ葉丸が声を掛け合います。
「サラダ」の名前を聞いた左。足元にあった「爪痕」に入り込みます。
サラダとスミレの足元にも「爪痕」が出現。サラダの背後から左が「爪痕」を通じて現れます。
左が構えた左手からは雷の性質に変化したチャクラが発生。
サラダはすぐに「写輪眼」を発動。左の突きをギリギリで躱し、右手の「千鳥」でカウンター。
左の右脇腹に傷を負わせます。
木ノ葉丸の小隊、スミレが駆け寄り、サラダを心配。
サラダは左が仕掛けた術が「千鳥」であったことに気づいていました。
サラダは左に何者なのか問います。
事実を受け入れ、前へ進む
一方、ヒマワリは突然九尾と遭遇。
九尾は自らを「九喇嘛」と名乗ります。好きに呼ぶといいとしています。
ヒマワリは九喇嘛に、なぜここにいるのかと、ここはどこなのかを質問。
ここはどこでもなく、可視化された思考を見ていると説明。
意識で会話できているのは、ヒマワリと九喇嘛が一心同体だからとしています。
ヒマワリは気を失っていました。シカダイといのじんが起こそうと声をかけます。
シカダイが振り向くと見えるのは、飛行して追跡してくる十羅の姿。
その姿を見て感知班に応援を要請。
ヒマワリと九喇嘛の会話は続いています。ヒマワリはなぜこのようなことが起こっているのかを訪ねています。
以前の九喇嘛はナルトと共にあったが戦いの中で命の灯が消えたという事実と、尾獣は時を経て復活するということを説明。
しかしどこに復活するかは九喇嘛自身にも分からないとしています。
ヒマワリに復活、しかもここまで早く復活したことに驚いている様子。
九喇嘛はこの事実を、ヒマワリが生まれながらに九喇嘛のチャクラを受け継いでいた可能性、または日向一族とうずまき一族の血がたぐり寄せた運命と分析し、受け入れます。
九喇嘛はことの経緯はどうでもいいとして、この事実を受け入れて前へ進むことが大事だと考えました。
ヒマワリもこの事実と九喇嘛を受け入れました。
射程圏内
その瞬間、ヒマワリは目を覚まします。
新猪鹿蝶が逃げようと必死でいるところ、追う十羅はみるみるうちうちに接近。
ヒマワリは九喇嘛に助けを求めますが、九喇嘛に反応はありません。
十羅は右眼から「尾獣玉」のようなものを生成。発射された玉は「超獣戯画」の右翼に直撃し、新猪鹿蝶とヒマワリは墜落することになります。
チョウチョウが自分の身体に掴まるように言い、腹部に「部分倍化の術」を使用。
ヒマワリ突撃!しかし…
落下の衝撃を抑え、無事に着地。
しかしすぐそばに十羅も着地。新猪鹿蝶のチームワークに再び感心。
ヒマワリは再び九喇嘛に助けを求めます。
九喇嘛は、何とかするのはあくまでヒマワリ自身であるとします。
九喇嘛によると、ヒマワリのチャクラは他のどの「前任者たち」よりも九喇嘛のチャクラとの親和性が高いそう。
九喇嘛の力を引き出せるかどうかはヒマワリ次第…ヒマワリは意を決して十羅へ突撃。
しかし十羅は簡単に受け止めてしまいます。ヒマワリの足を左手で掴み、へし折ってしまいました。
新猪鹿蝶がヒマワリを心配。
ヒマワリは激痛に襲われながら、自信を持つことが出来ずにいます。
いのじん、激情の攻撃
いのじんが怒りを「超獣戯画」でぶつけます。狼のような獣を呼んで攻撃を仕掛けました。
十羅は構えることなく地中から出した木遁で防御。
続いてヒマワリには木で覆い始めます。
十羅によると、神樹の言う「喰う」とは、木の中で神樹たちの養分とすることを意味するとしていて、ヒマワリを襲う痛みもじきに消えていくそう。
いのじんは怒りに身を任せ、十羅に突っ込んでいきます。
しかしこれも十羅は腹部への蹴りで対応。いのじんは倒れこみ、痛みに苦しみます。
ヒマワリは十羅に、みんなは関係ないと訴えかけますが、十羅もその発言にはある意味同意している模様。
いのじんは地べたに這いつくばりながらも十羅の足に手を伸ばします。
怒りで豹変するヒマワリ
その手が十羅の足に届いた瞬間、いのじんの身体を地中から生えた鋭い木が貫通。
シカダイ、チョウチョウ、ヒマワリに衝撃。ヒマワリの目には涙があふれだします。
十羅はこれまでの忍たちの行動から、過去に本で読んだ「美学」という言葉を想起。
その時、ヒマワリを覆っていた木がはじけ飛びます。怒りに目覚めたヒマワリが豹変。
髪の毛は広がり、目元、目の色も変わります。
九喇嘛はこの変化をきっかけに、ヒマワリと暴れる気になった様子。
原作第2部10話(90話)『因子』考察
ボルトに起こったアクシデント
現在の状態ではボルトとカワキは共闘も出来ないと思われます。
仮にカワキがボルトの始末を後回しにして共通の敵である神樹をボルトと共に狙ったとしても、カワキが楔に依存している以上ボルトはカワキから離れざるを得ないでしょう。
最悪の場合、ボルトを乗っ取ったモモシキが神樹たちと共闘することになりかねません。
神樹と忍、噛み合わない会話
忍と神樹、お互いの価値観が違い過ぎてまるで話が噛み合いません。
神樹たちは仲間意識のようなものが無いだけでなく、特に左は自分の存在や行動にどんな意味があるのかもわかっていません。
そして仲間意識のある忍に誤解を招く、標的を捕食するという行動。
忍は仲間を守るために戦わざるを得ません。
お互いが冷静に話し合えればいいのですが。
「千鳥」
恐ろしいことが判明してしまいました。
神樹たちは神術「爪痕」のマーキングを通じて移動できるだけでなく、任意の場所に新たなマーキングを施すことも出来るようです。
コードの使用した「爪痕」によってその身体に「爪痕」をまとっている神樹たち。
4話「覚醒」では、神樹(左)が爪アカ同様に「爪痕」のマーキングを通じて移動することが出来ていたシーンはありました。
しかし今回のように新たなマーキングを施すシーンはありませんでした。
もはやコードの「爪痕」の能力をほぼ完全にコピーしてしまっているということになります。
これはカワキの神術「少名毘古那」での無効化も追いつかないかもしれません。
あとはコードのように「爪痕」の能力を他の存在に付与することが出来るかどうかくらいでしょうか。
事実を受け入れ、前へ進む
九尾が九喇嘛であることが確定!
突然ヒマワリのそばに現れた九尾。
今回この九尾が自らを「九喇嘛」と名乗りました。
9話時点ではヒマワリに「九尾」が宿っていたことは判明しますが、その九尾が「九喇嘛」と呼べる存在なのかは疑問が残るという状況でした。
この九尾がヒマワリを「小娘」と呼んで自分のことを知っていたかを確認していたことと、それに対してヒマワリが九喇嘛ではなく「九尾でしょ?」と含みを持たせた答えであったことが曖昧にしている要因でした。
しかし10話でこの九尾に死亡時以前の記憶が残っていることと、口調(人格、性格)も以前と変わりないように見えることから、この九尾が九喇嘛であることが確認できたと言えます。
九喇嘛にも知り得なかったこと
どうやら「尾獣は死亡しても時を経て復活する」ということを知っていた様子の九喇嘛。
しかし、その九喇嘛の記憶、知識にも無かった予想外の出来事も起こっているようです。
復活時期
尾獣が復活する時期、場所は誰にも分からないみたいです。
しかし九喇嘛の発言から、自身の復活時期が想像より早かったという様子。
尾獣が死亡した例が過去にあったのかは作中で語られていませんが、異例の早さだということでしょう。
尾獣が死亡した例とは違いますが、人柱力が死亡した場合にも似たような現象が起こります。この場合も時間が経過することで自然界のどこかで復活するのですが、九喇嘛はその例と比較しているのかもしれません。
復活場所
上記の通り、尾獣が再び発生する場所と時期は誰にもわかりません。
復活する場所に「因子」が発生するということらしいですが、この正体が突きとめられるとこの謎が解明しそうですよね。
上記二つの理由
よりにもよってナルトの子であるヒマワリに宿った奇跡。
これには何か理由があるはずです。奇跡という言葉だけでは片づけられないでしょう。
九喇嘛はヒマワリの中で復活した理由について、
- ヒマワリが生まれながらに九喇嘛のチャクラの一部を受け継いでいた
- ヒマワリにあるうずまき一族と日向一族の血がたぐり寄せた運命
これらの可能性を考えました。
どちらも過去に作中で言及されたことの無いことです。
人柱力の子に尾獣のチャクラが受け継がれた例、うずまき一族と日向一族の間に子が生まれた例、どちらも語られていません。
(語られていないだけで、実は過去にあったという可能性を否定できるわけではありません)
しかし謎なのが、ヒマワリより先にボルトが生まれているということ。
人柱力の子且つ日向とうずまきの子であるのはボルトも同じです。
この条件だけなら、ボルトの中に九喇嘛が発生していてもおかしくないことになります。
これからボルトにも九喇嘛が宿る可能性もまだ否定できない状況ではありますが、仮にボルトに九喇嘛のチャクラが無いとするなら、ボルトとヒマワリの違いの話になってくるかもしれません。
とは言え、九喇嘛の考えた二つの可能性についても無視できないと思います。
以上を踏まえて個人的に考えているのは、ヒマワリは「とある大筒木一族の転生者」なのではないかということ。
忍の歴史上に例が無ければ、それ以前まで遡ればありそうだという考えです。
ヒマワリ突撃!しかし…
新たな人柱力
九喇嘛によると、ヒマワリは歴代のどの「前任者たち」よりも九喇嘛のチャクラとの親和性があるとのこと。
ナルトをも凌駕しているということで、「前任者たち」というのは過去の人柱力を意味しているのでしょう。
ということは、ヒマワリは新たな人柱力になったと言えそうです。
自分を信じること
また、九喇嘛はヒマワリに、「自分を信じること」が大事だとしました。
ここ最近の話で何度も見ますよね。
7話『太陽の行方』のボルトの発言。それを聞いた8話『どうでもいい話』のミツキの発言。
作品を通して伝えたいメッセージの一つなのかもしれません。
怒りで豹変するヒマワリ
九喇嘛の新人柱力、ヒマワリの治癒能力
ヒマワリの右足が捻じ曲げられてしまいました。
そしていのじんがいつ死亡してもおかしくない状態となりました。
かなり追い込まれた状況ですが、どうやら次の話で反撃が始まりそうです。
九喇嘛の人柱力の能力の一つとして、驚異的な自己再生能力があります。
ヒマワリに関してはそれに加えうずまき一族としての強い生命力も持ち合わせます。
ヒマワリは即回復するでしょう。
問題はいのじんですね。心臓にまでダメージがあるかわかりませんが、身体に風穴が開くほどの重症です。
このレベルの傷を癒す方法、人物は限られています。
ナルトを見る限り、九喇嘛の人柱力になれば他人の傷を癒す能力も身に付くものと思われますが、大きく開いた風穴を治せるほどかどうかはわかりません。
次回、九喇嘛のチャクラと親和性があるとされるヒマワリのポテンシャルが試されるかもしれません。
ヒマワリの強さと懸念
最後のシーンでヒマワリがクシナを彷彿とさせる見た目に変貌を遂げましたが、ナルトの例がある通り、まだまだこんなものではないでしょう。
現在の状態はまだ「尾獣化」、それも最初の段階に見えます。九喇嘛(リンク)モードには程遠いと思われます。
しかしヒマワリはナルトの娘だということで、九喇嘛とは既にある程度の信頼関係が出来上がっていますから、親和性も相まってどんどん強力になっていくでしょう。
ただ、九喇嘛が以前の力を出せるのかどうかが気になります。
チャクラの集合体とされる尾獣ですが、現在の九喇嘛のサイズはあまりに小さいです。
力の質は以前よりもいいかもしれませんが、量が伴っているかどうかが心配されます。
原作第2部10話(90話)が掲載されているVジャンプ7月特大号はこちら!
『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』コミックス2巻はこちら!
BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-[本/雑誌] 2 (ジャンプコミックス) (コミックス) / 岸本斉史/原作・監修 池本幹雄/漫画
11話(91話)『本気』の振り返り、考察はこちらの記事で。
お読みいただきありがとうございました!もしよろしければ感想、アドバイス等お待ちしています。いいコメントがあったら反応したり、また別の記事等で取り上げたりすることがあるかもしれません。
コメントが他の人に見られたくないという方は一番右下の「問い合わせフォーム」からでも大丈夫です。
X(旧Twitter)もやっていますのでそこでも是非!
コメント
コードの特有能力はもはや他人に爪痕を付けられるだけの可能性が出てきたので
キャラ作品的にもバトル考察的にもこのブログ主さんの考察は当たって欲しいですね
ヒマワリが九喇嘛の力を受け継いでたのは
大筒木の本流である日向一族の血と代々九尾の器になってきたうずまき一族により運命と繋がりなんですかね…
そうでもなきゃクシナが画面の男にやられた時引き摺り込んで死のうとしたことが無駄になっちゃいますし(数年後にナルトが引き継いでしまう)
ボルトが大筒木の力をコントロールできてなかったのは驚きですけど
パワーアップの余地が出来たと考えると良いのかも?
これからも更新頑張ってください
コードより左の方が爪痕を使いこなしているまであるかもしれません
左はコードと違ってノーモーションでマーキングをしているだけでなく、マーキングに潜っている最中にマーキングすることが出来ているように見えます
考察は当たっていれば勿論うれしいのですが、作品とこの考察を読んでいる中で「そういう可能性、視点もあるかもな」という発見と新たな面白さに繋がればいいなとも思っています
日向とうずまきの血が再び交わったこと自体すごいことなので、正直何が起きてもおかしくない気はします
一応、封印術の有無が関係しているかもしれないですね
楔の効果はボルトの伸びしろですし、モモシキの意識も心を通わすことが出来れば大きな価値になり得ますよね
ありがとうございます!励みになります