※BORUTO第2部、最新35話時点での記事です。読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。
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BORUTO第1部にて新たに登場した改造人間「エイダ」。
奇跡の力に目覚めた彼女は、物語全体に大きな影響を与えています。
今回はそんなエイダが何をモデルにして描かれているのかを根拠とともに紹介します。
これを知ることで、エイダというキャラクターの行動や物語上の役割が、
“神話的な意味”を持って描かれている可能性が見えてきます。
物語をより深く、そして何倍も面白く味わえるようになるでしょう。
エイダのモデルは「フレイヤ」
結論から言えば、エイダのモデルの一つは「フレイヤ」ではないかと考えられます。1
フレイヤは愛・美・戦争・魔法を司る北欧神話の女神です。
ギリシャ神話のアフロディーテに近い存在と考えると分かりやすいでしょう。
猫の引く馬車に乗り、羽根のマントで鳥に変身する力を持っています。
美しいだけでなく戦いや魔法にも関わる、とても多才な女神として語り継がれています。
エイダとフレイヤの共通点
共通点① 神々と巨人族を魅了
フレイヤは北欧神話の中でも特に美しい存在として広く知られています。
その美しさはアース神族の神々だけでなく、巨人族をも虜にするほどでした。
巨人族もたびたびフレイヤを自分のものにしようと様々な要求をしてきました。
エイダには、その圧倒的な美貌に加えて、全人類を彼女の虜にする能力「魅了」があります。
両者の特徴はかなり重なります。
神々から住居を与えられる
北欧神話には「アース神族」と「ヴァン神族」という二つの神の一族がいます。
もともとフレイヤはヴァン神族に属しており、アース神族とは別の場所に住んでいました。
二つの一族はかつて戦争を繰り広げましたが、やがて和平を結びました。
和平の証として、お互いに重要な人物を人質として交換し合うことになりました。
その人質の一人がフレイヤです。
フレイヤは神々の世界アースガルズに住むことになった際、
彼女の虜になった神々がフォルクヴァングという住居を与えています。
エイダもシカマルとの戦いと交渉の末、木ノ葉隠れの里に移り住んでいます。 2
その際に住居を与えられました。
巨人族の欲望の対象になる
フレイヤは美貌だけでなく、繁殖能力にも優れていました。
そのため巨人族から強く望まれたのです。
エイダも人神樹・虫からその優秀な遺伝子情報を狙われています。
「彼女の遺伝子情報を支配し、繁栄したい」としている虫。彼は十尾から誕生した存在です。
十尾には、ユミル3やデイダラボッチ4など、巨人に因んだ要素があります。
「巨人から望まれている」という点で重なります。
共通点② ワルキューレのリーダー説
ワルキューレ(戦乙女)とは戦場で戦死者を選び、天界へ導く女性の使者たちのことです。
フレイヤ自身も戦死者の半数を自らの館へ迎え入れる役割を持っています。
この役割がワルキューレの働きと非常に似ていることから、
フレイヤこそがワルキューレたちを率いる真のリーダーだという研究者もいます。
エイダは「運命の特異点5」として、サラダやスミレを導いていた様子が印象的です。
サラダとスミレは北欧神話でいうところのワルキューレに近い立ち位置なのかもしれません。
ワルキューレには、エインヘリャル6などの戦士に恋するエピソードがあります。
共通点③ 恋バナに興味津々
フレイヤは愛と美を司る女神であり、恋愛と深い関わりを持つ存在です。
神話の中では、フレイヤが恋愛話を聞くことをとても好んだと伝えられています。
そのため、恋愛に悩む人々がフレイヤに祈りを捧げる習慣があったとされています。
愛を体現する女神として、恋愛にまつわるあらゆる話がフレイヤのもとに集まったのです。
エイダについても、恋バナに強い興味を示していましたよね。
ミツキ、サラダ、スミレとの会話を楽しんでいた様子が印象的です。
共通点④ セイズの使い手
フレイヤとエイダが共通している大きな根拠として、両者には同じ能力があります。
フレイヤはセイズという魔法を使いこなす女神でした。この魔法の効果は多岐にわたります。
その中に、「己の肉体から魂を分離して遠くで起きたことを知る」というものがありました。
エイダの神術「千里眼」と同じ効果ですよね。
エイダ本人は千里眼の効果について次のように話しています。
そうね…… 人に説明するのは難しいけど…… 意識だけがその場に飛んで行ってる感じかな
BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-巻ノ十五ナンバー57:エイダ|岸本斉史・池本幹雄
さらにセイズは、人々をたぶらかすことに使われていたという話から、
エイダの「魅了」とも類似します。
共通点⑤ オーディンとの関係性
フレイヤとオーディンは北欧神話において非常に興味深い関係にある二人です。
フレイヤはオーディンにセイズを教えた師匠のような存在とされています。
一方でオーディンはアース神族の王として、フレイヤの上位に立つ存在でもあります。
また、戦死者を迎え入れる役割を二人で分け合うという、協力関係も見られます。
この二人の関係は、エイダと果心居士の関係と似ています。
エイダは神術「千里眼」で得た情報を居士に伝えていました。
また、彼らは「運命の特異点」として協力し、多くの戦士を陰から後押ししています。
エイダはサラダやスミレを導き、居士はボルトやいのじんを導いていました。

まとめ
以上のように、エイダとフレイヤの間には多くの共通点が見られます。
魅了・千里眼・住居・恋愛への関心など、その重なりは偶然とは思えません。
作者がフレイヤを意識してエイダを描いた可能性は非常に高いと言えるでしょう。
北欧神話の知識を持ってBORUTOを読むと、物語の奥深さが増して見えてきます。
エイダというキャラクターは、神話的な意味をまとった存在として描かれているのかもしれません。
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注釈・出典
- 他にもエイダ・ラブレス、超能力者インゴ・スワンの説などがある。 ↩︎
- エイダはアマドによって大筒木シバイの細胞を移植された改造人間の一人。細胞の効果によって神術に目覚めたが、ジゲンの意向により処分される予定だった。しかし、ボロはエイダを処分することができず、密かに自分の拠点に保管していた。コードによって長い眠りから目を覚ましたエイダは、好意を抱いていたカワキに会うために動き出す。エイダの目的を知ったシカマルは、カワキのいる木ノ葉隠れの里への移住を提案。エイダはこの提案に応じるのであった。 ↩︎
- 北欧神話における原初の巨人。
北欧神話の宇宙は世界樹ユグドラシルを中心に九つの世界からなる。オーディンとその兄弟が、ユミルの身体を利用して世界を創造した。対して、NARUTOでも大筒木ハゴロモが神樹から九つの尾獣を分裂させ、世界各地に振り分けており、九つの世界を形作っている。 ↩︎ - 十尾の別名。日本の各地で伝承される巨人の妖怪に由来していると思われる。 ↩︎
- 未来の情報を受け取りすぎてしまった者のこと。情報の優位性を得た代わりに、未来を不安定にしてしまう性質を持つ。そのため、彼らは忍世界をより良い未来へ陰から後押しする務めを負った。 ↩︎
- 北欧神話でいう死んだ戦士の魂。ワルキューレによってオーディンの館であるヴァルハラへ集められる。
「十方」会得後の居士に対面したボルトといのじん。彼らには「死を経験している」という共通点があるため、エインヘリャルと類似する。 ↩︎

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