【BORUTO】楔(カーマ)とは?ボルトとカワキに宿る大筒木の力【ボルト解説】

解説

※BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-原作、最新5話時点での記事です。読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。  

BORUTOという物語のカギを握る謎の刻印「楔(カーマ)」… 

重要すぎていつまでも関わっている、ある意味呪いとも言える力ですので、どのような効果があるのか一瞬忘れてしまう場合もあるかもしれません。 

今回はそんな楔の秘められた効果や設定を解説します。 

物語の内容を整理することにもつながると思いますので、ある程度分かるという方も振り返ってみて損はないはずです。 
特に物語を理解したいという方には、「楔を使用する目的」を読んでもらうだけで大体わかると思います。

皆さんは楔がこれからの展開にどんな役割を持つと思いますか?コメントお待ちしています。                           

コメントするのがハードル高いなという方は「問い合わせフォーム」でも大丈夫です。公開しないでという文言があれば公開はしません。                                

皆で意見を共有しましょう。 

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楔(カーマ)とは 

カーマ」とは、神術の一つです。神術は、忍術や仙術の上位にあたる能力だとされています。

または、この神術によって身体のどこかに刻まれた菱形の印のことを指します。 

ボルトとカワキに刻まれた楔(カーマ)の効果 

自分のバックアップを作り出す 

楔の基礎と言える効果です。 

この効果から始まり、様々な能力に派生していきます。 

楔は適合者に対して術者のデータを含んだ刻印を埋め込むことで、術者がいつ死んでもいいように復活するための準備をしておくことが出来る神術の一つです。 

楔に適合することが出来なかった者は死亡するとされています。
ジゲン(大筒木イッシキ)はこの楔の適合者探しに時間をかけました。
適合条件は現状判明していません。

【BORUTO】アマドは後天的な楔の適合方法を見つけてそう【ボルト考察】
三途アマドの願いは、娘のアケビに生前の人格そのままで生き返らせたいというもの。カワキからアケビのデータも一緒に組み込んだ「楔(カーマ)」をアケビの身体に埋め込むことで、人格が戻るという想定ですが、疑問が生じます。「なぜアケビが楔に適合できるのか」

適合者に埋め込まれたデータは時間の経過とともに徐々に解凍されていきます。
完全に解凍されたときにはその適合者の身体が術者となり、意識も完全に術者のものとなります。1 

ボルトは大筒木モモシキ、カワキは大筒木イッシキによって楔が刻まれました。 

コードにもカワキと同様に、イッシキによって楔が刻まれましたが、色が白く、バックアップとしての効果を持たないものとなっています。 

バックアップが出来る過程とその結果 

身体が「大筒木化」する 

「大筒木化」とは、楔の術者である大筒木一族の特徴を得ることを言います。 

大筒木化が進むと大筒木一族の基本的な能力の数々が身についていきます。 

  • 浮遊 
  • チャクラ感知から逃れる(チャクラを消す) 
  • 時空間移動(50話での三途アマド曰く、封印術としての効果を兼ね備えているらしい)
  • 術の吸収 
  • 大筒木の感知 

あたりが現在判明しています。 

適合者同士が共鳴する 

ボルトとカワキの間のみで確認された効果です。 

片方がもう片方の近くで楔による力の解放をしたときや、両者が触れたときに現れますが、全て意図的に起こせるわけでもないという未知の現象でもあります。 

この現象によって様々なことが起きた例があります。

  • もう片方の力を解放させる
  • 傷が癒える 
  • データの解凍が促進される 
  • 力を発揮しやすくなる 

過去に起こった共鳴現象はこんな感じです。 

ボルトとカワキの因縁を示す、未だに謎の多い現象となっています。 

大筒木の意識が宿る 

解凍が完了する前に楔の術者が亡くなると、その意識が適合者に宿ります。 

適合者の身体に二つの人格が入るということになります。 
基本的には適合者の意識で行動できます。 

因みに、楔によって同時に全く同じ意識が複数存在することは起こり得ないとされています。 

大筒木イッシキはジゲンの身体を乗っ取った末、その身体を使って復活を遂げましたが、当時カワキに刻まれた楔はイッシキの復活と同時に消滅しました。 

身体を修復する 

解凍が完了する前に適合者の身体が致命傷レベルまで損傷したとき、術者のデータを解凍するリソースを使って、適合者の身体に復活するはずだった身体を使用し修復します。 

ほとんど蘇生能力です。治癒の範疇を超えています。 

そのため、データが完全に解凍することはなくなり、完全復活への通常ルートが途絶えます。 

これでボルトはモモシキの完全復活を結果的に阻止しました。 

モモシキは復活に使う身体が失われては元も子もないので、やむを得ずに効果を使った形になります。 

しかし、ボルトのからモモシキの意識が消し去られるわけでもなく、ボルトを乗っ取る可能性は残されているようなので、ボルトは依然油断することができない状況と言えるでしょう。 

ボルトは戦闘中に気を失ったことをきっかけに乗っ取られた例が過去にあります。 

術者の戦闘経験を得る、身体能力の向上 

楔の刻印を展開すると、一時的に大筒木の力を引き出すことが出来ます。 

上記の基本能力はもちろん、身体能力の向上と、術者の歴戦の戦闘経験が適合者の戦闘に現れる、と言う効果もあります。 

コードの白き楔は現状、身体能力の向上くらいの能力だと思われます。謎に包まれていますが、不完全な楔だとされています。 

神術が使用可能となる 

術者の持っていた神術を含む能力が使えるようになります。 

「楔」の使用はもちろん、 

カワキはイッシキの「大黒天」「少名碑古那」 
ボルトはモモシキの未来を予知する謎の能力 

などが使えています。 

楔を使用する目的 

大筒木一族の場合(チャクラの実の回収→神へ進化) 

大筒木一族にはあらゆる星のチャクラと情報が結集した「チャクラの実」を回収するという目的があります。 

チャクラの実の生成には十尾に大筒木、つまり同族を餌にして神樹に変化させる必要があり、その神樹が星全体のチャクラを吸収することによって実が生成されます。  
その実を食べて、巨大な力と情報を得ることでアップデートさせ、回収します。
この進化を絶えず繰り返し、「神」になることが「大筒木の意志」であるとされています。 

この道を進んで神になったとされる存在が大筒木シバイです。 

同族を餌にするということは、大筒木化した生贄が必要であることを意味します。 

ここで使用するのが楔です。生贄となる大筒木は、予め適合者である「器」となる存在を探し出し、自分のデータをコピーしておくことで、生贄となった後に転生するための準備をするのです。 

三途アマドの場合(アケビの転生) 

アマドには自分の娘であるアケビを完全に転生させるために楔の力を利用しようとしています。 

カワキは一度、楔の持ち主であった大筒木イッシキがジゲンの身体を使って復活したことによって、楔を失っています。 
しかし、アマドはカワキが楔の力を欲することを理解していたのもあり、カワキの楔を復元します。 

カワキは楔を失ったものの、大筒木としての特徴そのものは失うことなく残り続けることをアマドは把握していました。 

そして、大筒木一族であるモモシキでさえ例を見なかったことをアマドはなぜかその技術力を用いて実現したのです。 

復元の際に、アマドは楔にアケビのデータを組み込みました。この楔をカワキからアマドが予め造っておいたアケビの身体に埋め込むことで復活できるとしています。 

埋め込むかどうかの選択はカワキに委ねられており、未だ使用されていません。 

ボルト、カワキの場合(武器としての楔) 

第1部までのボルトとカワキは単純に自分の戦闘能力の上昇を目的に使用しています。 

カワキは楔を埋め込んだイッシキが消滅したことにより、身体が乗っ取られるリスクから解放されていることもあり、「武器としての楔」を使いこなしつつある状況です。 

ボルトにはモモシキの意識が残っているので、乗っ取られるリスクの存在を知ってからは使用するかどうかに迷いが生じています。 

ボルト、カワキに訪れる楔の弊害 

自分の身体を乗っ取られる 

ボルトとカワキはこのリスクと戦っていると言えます。 

ボルトはモモシキに身体を乗っ取られ、身近な人たちを巻き込んでしまう、最悪の場合世界が滅亡してしまう危険性から、楔を使うことを躊躇っている状況です。 

気を失ってしまった時には体を利用されてしまう場合があります。 

カワキはイッシキによって乗っ取られる危険性こそなくなったとはいえ、ボルトに危険性が残っている以上無視するわけにはいきません。 

カワキがボルトの命を狙うようになった一番の理由と言えます。 

十尾の餌として狙われる→世界滅亡へ… 

ボルトとカワキはチャクラの実の生成のための餌として狙われ続ける宿命にあります。 

大筒木化した存在は餌として食べられてしまえば、十尾が神樹に進化して星中のチャクラを吸収し始めるきっかけとなり得ます。 
カワキはこの危険性から自分とボルトを含める全ての大筒木を始末するという決意をしました。 

アケビの転生のため、アケビの身体に楔を刻むようアマドから頼みを受けましたが、アケビも自分と同じように大筒木化する可能性があることから、新たに刻む決断には踏み切っていません。 

それにチャクラの実を狙うのは大筒木一族に限りません。コードもその一人ですし、チャクラの実の恩恵は誰にでも受けられる可能性があります。 

そして、チャクラの実を食べた存在は大筒木化します。新たな楔の使用者にもなり得るでしょう。 

楔の呪いから逃れる方法 

  • 死を受け入れる 
  • 刻んだ存在を復活させる 

第1部時点で判明しているのはこれくらいです。生きていなければ十尾や神樹の餌としての役割を果たすことも、身体を乗っ取られる心配もありません。 

カワキは刻まれた楔の主である大筒木イッシキがジゲンの身体で復活したことで左掌の楔が消えた事例の一つとなりました。 

しかし、身体に浸透した大筒木の特徴まで消えたわけではないので、完全に宿命から逃れたとは言えないでしょう。 

二つの方法、どちらも簡単にできることではないですし、完璧な解決方法は見つかっていないと考えられます。 

まとめ 

以上が第1部までの「楔(カーマ)」の全てと言える情報です。 

ボルトやカワキがどのような状況下にあり、何と戦っているのかが整理できたのではないでしょうか。
第2部の話も読みやすいと思います。 

そもそも、「楔(カーマ)」という術名にも様々な意味が込められており、いかにこの神術に深い設定が詰め込まれているかがわかります(以下の記事で紹介しています)。 

【BORUTO】ボルトやカワキに刻まれた楔(カーマ)の考察まとめ 
大筒木一族の神術の一つである「楔(カーマ)」。ボルトの物語はここから始まったといっても過言ではなく、楔を埋め込まれた者は、世界の命運を左右する存在へと変貌することになります。この「楔(カーマ)」という名前、様々な意味を持っているような気がしませんか?

BORUTOは宿命に立ち向かう物語です。 

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注釈・出典

  1. BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-巻ノ十二ナンバー46:正体|岸本斉史・池本幹雄
    三途アマドが説明している。 ↩︎

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