【書影公開‼️】
— NARUTO・BORUTO【原作公式】 (@NARUTO_kousiki) January 19, 2024
『#BORUTO -ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』コミックス1巻は2月2日(金)発売🙌
激動の第二部開幕!成長したボルトが表紙です!
かつて忍界全体を巻き込んだ「大異変」によって、
ボルトはカワキと立場が逆転し、里を追われた。
あれから3年。運命の渦が、再び動き始める…! pic.twitter.com/wOqfIA2Tbf
BORUTO第2部『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』コミックス1巻はこちら!
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波乱の展開で幕を閉じたBORUTO第1部。「兄弟」カワキの強い使命感とエイダが発動した世界を変える神術「全能」によって一転、ボルトは全てを失うこととなりました…
それでも全く折れることなく、木ノ葉隠れの里の外から自分の正義を示すことを決めたボルト。それから約3年の年月が経ちます。
そして第2部、数多の試練を乗り越え、“真の主人公”として強くなったボルトが帰ってきます!
そんな幕開けの1巻をレビューします。
(この記事では、 BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX- コミックス1巻に収録される1~4話をレビューしています)
BORUTO第1部はどんな話?
既に知っている方は飛ばしてもらって問題ないと思います。
あらすじ
最強の二人の死闘
BORUTO第1部『BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』では、うずまきナルトの息子である、うずまきボルトの物語ではあるものの、忍界の外から襲来した「大筒木一族」から里を守るため、念願の火影となったナルトやサスケの死闘が描かれた側面がありました。
その中で、ボルトとその「兄弟」となったカワキは、大筒木一族から手に入れた力である「楔(カーマ)」を巡って様々な困難に巻き込まれることになりますが、自分の力の及ばなさを痛感しながらも精神的な成長を重ねてきました。
ボルトとカワキ、二人が使う力
後半にはボルトとカワキ二人の力と意向に違いが見られます。カワキは力を与えられた大筒木イッシキが消滅し、支配される恐れがなくなったことにより、イッシキの力が扱える楔をコントロールできるようになりました。
対してボルトは力を与えられた大筒木モモシキが身体を乗っ取って完全に復活する可能性が消滅しましたが、楔の力を使えるようになる兆しが現れたのみです。それ以上に何より注目したいのがその精神力です。
カワキの決意
カワキは世界が滅亡し、自分の愛するナルトを失ってしまう原因として、自分を含む「大筒木」という存在そのものに着目しました。
この「大筒木」はカワキたちの住む星を狙う存在であると同時に、世界が滅亡するきっかけそのものとなり得る存在だとされています。
その事実を知ったカワキは、「他の大筒木を全て始末する」という火影にはできないことを自分がやると決意したのです。
カワキの最初のターゲット
そして、そんなカワキの最も身近にいる大筒木がボルトです。
カワキはボルトを始末するために手段を選ばなくなっていきました。
偶然なのか、何か理由があるのかは判明していませんが、神の力の一端を持つ少女、エイダにカワキの願望の影響が及んで発動した能力「全能」によってボルトとカワキの立場が逆転することとなります。
さらにカワキは、自分がナルトとヒナタを独自の異空間に閉じ込めて保存した事実を、「ボルトが二人を殺害した」という罪として着せました。
絶望の淵に立たされたボルトの決意
ボルトは里の仲間からの恨みを買うこととなり、大罪人として狙われる羽目になりますが、「全能」の効果を受けていない数少ない存在の一人であるうちはサラダの頼みを信じ、サスケがボルトとともに里を抜ける決断をします。
ここまでボルトは大筒木の力を得てしまったことが災いして命が狙われるだけでなく、多くの大切なものまで失うことになってしまいますが、全く折れる様子を見せません。それでも忍の「うずまきボルト」として、自分の正義を貫く決意を固めるのでした。
第1部はこんな感じで終わります。
個人的にはナルトからボルトへ、主人公のバトンタッチをする話でもあったのかなという印象です。
物語に関わる「神術」の数々
ボルトとカワキに刻まれた神術「楔」
BORUTOでは、物語の重要なカギとなる「神術」という能力が登場します。その中でも特に重要な能力が「楔(カーマ)」と「全能」です。
そもそも神術とは、これまで登場してきた忍術や仙術の上位にある、忍の力の根源となっている能力の数々です。
そんな神術を使用する入り口となるのが楔となります。
楔の効果を簡単に表すなら、「バックアップ」です。
大筒木一族が星を狙う流れとして、基本的に二人一組で星に降り立ち、十尾に片方が食べられることで生成される「チャクラの実」をもう片方が食べることで回収します。チャクラの実には星全体のチャクラとあらゆる情報が詰まっています。その時に食べられた大筒木が復活するためにある神術が楔です。
適合者に自分のデータを含んだ印を埋め込み、時間をかけて解凍することで、その適合者は埋め込んだ大筒木そのものに変化し、完全に乗っ取られます。
ボルトとカワキは自分の身体を完全に支配されることを阻止できたものの、大筒木としての特徴そのものは存在してしまっているという状況です。そのため二人は神術を含めた大筒木の能力を扱う可能性が付与されたということになります。
エイダの神術「全能」
大筒木イッシキが自身の完全復活とチャクラの実の生成を目的として結成された組織である「殻」。その研究開発技術部門担当の三途アマドによって改造された人間であるエイダの使用する神術です。
この術は他の神術と比較しても特別で、「神術の中の神術」とも言われています。その効果は「世界の創造」です。
しかし、エイダにはその効果を完全に使いこなすことは現状できておらず、自分の無意識下の「願望」が反映されるような形で意図せず発動しています。
その例のひとつが「ボルトとカワキへの認識の逆転」です。
例外は何人かいますが、基本的に星の人々全員にとっての「ボルトとカワキへの認識や記憶」が逆転するという効果が現れました。ボルトが「殻」より木ノ葉の里に入った人間となり、カワキがナルトの息子という認識に書き換わったのです。
この術と火影殺害の容疑がかけられたことで、ボルトは一気に大切なものを失うこととなりました。
BORUTO第2部1巻おすすめポイント
第1部から3年が経った登場人物の姿が見られる
BORUTO第2部はボルトが里を抜けて3年の年月が経ったときの話が展開されますので、第1部での未熟さが少し薄れ、以前の個性が残りつつも新しい一面の見られる姿や服装の新世代の忍たちが登場します。
実を言うと、ボルトとカワキに関しては成長した姿が第1部の冒頭で描かれているのですが、巻ノ一の時点からもう少し先のシーンということもあり、違った部分もあります。特にカワキはわかりやすいです。
当時と第2部の描かれ方の違いを見るだけでも価値があると思います。
遂に炸裂!ボルトの「必殺技」がかっこいい
第2部は大筒木イッシキが率いていた組織「殻」の残党であるコードが木ノ葉の里に襲来するところから始まるのですが、そこに現れたボルトがとにかくかっこいいのです。
3年間にわたり、度重なる試練と厳しい修行をくぐり抜けてきたボルトの落ち着きと成長がその姿やふるまいに出ています。
動きやポージングのひとつひとつが洗練されていて、早くもアニメ化が楽しみになるほどです。
そしてボルトは第1部でトップクラスの実力を持っていたコードを一撃で追い詰める「必殺技」を用意していました。その名も螺旋丸「渦彦」!
このネーミングと術の見た目、設定、どれもこれまでのNARUTOの物語には出てこない雰囲気で、新たなBORUTOらしさというものを感じました。
この術をどう通すかは見ものだと思います。ボルトらしい工夫の数々が見られます。
改めてわかる、ボルトの天才ぶりが気持ちいい
ボルトが螺旋丸「渦彦」でコードを瞬く間に圧倒したことには衝撃が走りましたが、ボルトのすごさはそれだけにとどまりませんでした。
なんとボルトの祖父にあたる波風ミナトの得意とする術である「飛雷神の術」まで習得していたのです。
ボルトは第1部から複数のチャクラ性質の術を覚えていたことから、その天才ぶりが見られましたが、そのルーツにはミナトの存在があるということを再認識するシーンでした。
「飛雷神の術」の効果は単純に見えますが、かなり使い方にバリエーションを持たせられる面白い術なので、これからも見ごたえのある戦闘などが期待できると思います。
さらにサスケの教える技と流儀を覚えたとのことなので、剣術や手裏剣術などにも注目です。
成長したボルトには、どん底の逆境も一気に吹っ飛ばしてくれるような勢い、雰囲気を感じます。
NARUTOから謎に包まれていた「十尾」に迫る
ナルトに封印されていた九尾の妖狐である九喇嘛(クラマ)を含む、9体の尾獣の集合体である究極の存在、十尾。
NARUTO終盤の第四次忍界大戦で復活を遂げた十尾ですが、多くの謎を残したまま物語が完結しました。
しかし、BORUTOで当時の個体とは別の十尾が登場し、物語に大きく関わる存在となっています。
元々の十尾は自我や知性を持たず、ただ目の前の人を喰らう獣と言える存在だったのですが、コードによって何らかの変化が加えられた十尾は人型に進化し、複数の意識と身体を持つ「神樹」と呼ばれる存在へと変貌を遂げました。
巻ノ一では、この神樹たちが様々な展開を予感させる興味深い行動をとります。
この物語は、NARUTO以上に真理に近づく物語となっており、様々な謎が解き明かされた出来事が多いので、読み終わったときにはすっきりすると思います。
まとめ
今回は『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-1』を紹介、レビューしました。
BORUTOまたはNARUTOを知らない方はこの第2部の開始を期に読んでみてはどうでしょうか。NARUTOの物語、予備知識を知らなくてもこの作品単体で問題なく楽しめますし、NARUTOを知らない、先入観の無い状態で入ったからこそ感じる面白さがあると思います。
第1部の印象のままでいる方もぜひ一度見てみてください。それまでの印象はもちろん、第1部とはステージが変わります。ボルトの雰囲気や戦闘、置かれた状況がガラッと変化していますので、そういった様子の違いを見てみるだけでも楽しめるはずです。
『BORUTO-ボルト-』、本当におすすめの作品です!
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