※BORUTO第2部、最新14話時点での記事です。読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。
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はじめに
BORUTOの物語において、最も謎に満ちた要素の一つが神術「楔(カーマ)」。
大筒木一族が神を目指し、転生するために使用してきたこの術は、主人公であるボルトやカワキにも宿されており、物語の中核を成しています。
この「楔」は、未知の敵に対抗する武器となるのか、それとも忍界を破滅へと導く脅威となるのか—その二面性は物語に深い緊張感をもたらしています。
本記事では、「楔」にウイルスのような性質が秘められているという仮説を提示し、その根拠を詳しく解説していきます。
さらに、この仮説を基に、特にコードの持つ「白き楔」が物語にもたらす可能性のある影響についても考察していきましょう。
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「楔」の基本的なメカニズム
まずは、現在までに明らかになっている「楔」の効果について、整理していきましょう。ここでは主にアマドの説明1を基に解説します。
アマドが使用する専門用語そのものが、実はウイルスを説明する際の言い回しと酷似しているのです。
「楔」の主な効果:
- バックアップファイルの作成:術者は自身をデータ化して「複製」します。
- データの圧縮と移植:複製したデータを圧縮し、生きている対象の体に「打ち込み」ます。
- 段階的な解凍プロセス:適合者の体内で、圧縮されたデータが時間をかけて徐々に解凍されていきます。
- 完全な乗っ取り:全てのデータが解凍されると、術者が適合者の体を完全に「乗っ取り」ます。
アマドの説明を聞くと、一見してデジタルな「コンピュータウイルス」を連想させますが、実はそれだけではありません。
「楔」は、医学や生物学で言うところの本来の「ウイルス」としての性質も強く持ち合わせているのです。
ウイルスとの驚くべき類似性
複製と寄生のメカニズム
生物学的なウイルスの定義は、「他の生物の細胞を利用して自己を複製させる感染性の構造体」です。ウイルスが宿主に感染すると、以下のような現象が起こります。
- 宿主細胞が本来使用するはずのエネルギーや栄養がウイルスに奪われる
- 宿主細胞がウイルスの複製のために利用される
- 結果として、宿主はウイルスに「乗っ取られた」状態となる
この振る舞いは、「楔」が引き起こす現象とほぼ完全に一致しています。
実例:イッシキとジゲンのケース
大筒木イッシキがジゲンを乗っ取った例は、この類似性を如実に示しています。
カグヤとの戦いで致命的なダメージを負ったイッシキは、秘術「少名毘古那」で自身を縮小し、近くにいた修行僧ジゲンの体内に潜り込みました。
その後、ジゲンの体内で寄生虫のように生き延び、徐々に「楔」のデータを解凍させていったのです。2
進化を促す触媒としての「楔」とウイルス
「楔」による進化の実例
「楔」は、生物の進化を引き起こす触媒としても機能します。
- 人間の進化:ボルトとカワキは大筒木の「楔」により、超人的な力を獲得。
- 形態変化:「楔」発動時には二段階の形態があり、進化した状態では頭部から角が形成(ゲームでは「楔」進化と呼ばれる)。
- 他生物への影響:十尾が神樹へと進化したのも、コードの「楔」が影響した可能性。
現実のウイルスと進化の関係
実際の生物学でも、ウイルスが生物の進化に関与してきたという説(ウイルス進化説)が存在します。
- ウイルスの遺伝子が宿主の遺伝子に組み込まれることで、新たな特性を獲得
- 必ずしも有害ではなく、宿主の生存に有利に働くケースも
コードの特異な「白き楔」
ワクチンとしての可能性
コードに刻まれた「白き楔」には、特別な意味があると考えられます:
- 通常の「楔」との違い
- イッシキの器としては機能しない
- 発作を起こすも、その後安定
コードは「楔」に適合したというよりは、「弱毒化」させたのではないでしょうか。
- ワクチン説の根拠
- アマドの関与:シバイの遺伝子情報を利用
- 「反応」という表現3:抗原抗体反応を示唆
- 神術「爪痕」が使用可能:シバイの力の一部を保持
アマドの意図
アマドは「楔」のウイルス性に気づいていた可能性が高いです:
- ウイルスを連想させる用語の使用
- ボロにウイルス型の科学忍具を用意
- コードを最後の被検体として選択
「白き楔」がもたらす波及効果
十尾と神樹への影響
- 分裂と進化
- コードの神術「爪痕」により十尾が分裂
- 分裂した個体が自我を持つ神樹へ進化
ボルトはコードの「楔」が影響を与えていると考えています。4
- 予期せぬ展開
- コードの意図しない事態
- 「誰にとっても最悪の未来」の始まり
「コード」という名前の意味
コードという名前には、複数の意味が込められています:
- プログラミングの「コード」
- 遺伝子の塩基配列を示す「コード」
特に後者は、コードが「白き楔」というワクチン(抗体)の媒体となることを暗示しているかもしれません。
新たな展開:棘魂の出現
棘魂とは
第2部12話で登場した棘魂(Thorn Soul Bulb)は、重要な意味を持つ可能性があります。
- 神樹の種または球根としての性質
コードの「白き楔」の影響を強く受けていると考えられます。 - 「因子」としての意味合い
- 尾獣の復活時に発生する「因子」との類似性
- 「楔」自体が「因子」である可能性
ウイルスは「病毒因子」を意味します。
棘魂の可能性
- 救済の手段:木にされた人々を救う鍵
- 進化の媒体:「白き楔」を広める可能性
- 新たな力の源:忍界に変革をもたらすかもしれないもの
今後の展開予測
「白き楔」の拡散シナリオ
- 棘魂を介した「白き楔」の拡散
- 人々への新たな力の付与
- 忍界全体の進化的変革
潜在的な問題
- コントロール不能な進化の可能性
- 大筒木の意志との衝突
- 人類の定義自体の変更を迫られる事態
まとめ
「楔」のウイルス性は、BORUTOの物語においてますます重要な意味を持つことになるでしょう。
その特徴は:
- 宿主への寄生と段階的な乗っ取り
- 生物の進化を促す触媒としての機能
コードの「白き楔」は十尾に渡り、拡散されました。 - 抗体(ワクチン)の存在可能性
コードと彼が持つ「白き楔」はワクチンとして作用している可能性があります。
これらの要素が、今後の物語展開にどのような影響を与えるのか、非常に興味深いところです。「楔」を介した進化が、忍界にもたらす変革の行方を、私たちは見守っていく必要があるでしょう。
※本記事は、BORUTO:NARUTO NEXT GENERATIONSの物語に関する一考察です。作品の公式設定とは異なる可能性があることをご了承ください。
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