【BORUTO】シカマルは本当に無能なのか?頭脳派忍者の意外性【ボルト解説】 

解説

※BORUTO第2部、最新16話時点での記事です。読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。     

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天才か、それとも無能か――。 

『BORUTO』の物語における奈良シカマルの行動は、読者の間で賛否両論を呼んでいます。 

ただ、シカマルは大衆からの批判は勿論、自身の立場を危険にさらすことも覚悟して忍界を守ろうとしているのです。 

本記事では、シカマルが無能と言われた要因となった出来事と、それだけでは終わらないシカマルの活躍ぶりを紹介します。 

そもそもの話 

そもそも、シカマルが優秀な忍であることには間違いありません。 

彼は火影として、里中から認められている存在です。 

本人はナルトの代理で務めている自覚を持っていますが、周りからは「八代目」と呼ばれています。 

シカマル…お前ならいい火影になれる…… 

NARUTO -ナルト-巻ノ六十七ナンバー641:君らがメインだ‼|岸本斉史 

大戦中のテマリの考えです。仲間との相乗効果を生み出せるシカマルは元々、火影としての素質を持っていたと言えます。 

特段戦闘力があるわけではないですが、IQ200の頭脳を持つ彼は、危機的状況を幾度となく好転させてきました。 

シカマルが無能と言われた理由 

しかしながら、読者の間でシカマルへの厳しい評価が存在していることも事実です。 

その要因となったであろう出来事を紹介します。 

影縛りの通じない場面が増えた 

『BORUTO』で脅威となっている、大筒木をはじめとする存在に見られるようになった能力として、「術の吸収」能力があります。 

シカマルは何度かこの大筒木に「影縛りの術」をかけようとしているのですが、手からこの術を吸収されてしまいがちです。 

シカマルはこれを学習してはいるのですが、想定外のことが起こってなかなか上手くいきません。 

コードには人質に 

コードがカワキを連れ去ろうとする場面にシカマルも遭遇。 

ナルトと共に助け出そうとするのですが、引き換えに自身がコードの人質にされてしまいます。 

シカマルは自分ごと攻撃されてもいいという覚悟を持っていましたが、全員を助けようナルトにとっては難しい判断でした。 1

コードをおびき寄せるも失敗 

コードとの遭遇後、シカマルは自身に神術「爪痕」のマーキングが施されていることに気づいていました。 2

それを逆に利用し、呼び寄せたコードを倒す作戦を考えていました。 

デルタを利用して反撃します。 

しかし、コードが「爪痕」からエイダを引き出したことで作戦は失敗。 

コードはアマドを連れ去り、真の力を手に入れてしまいます。 

サラダからの指摘を聞き入れない 

エイダの神術「全能」によって、ほとんどの人々が「ボルトとカワキへの認識」を逆転させられて以降の話です。 

シカマルも記憶を改ざんされてしまいます。 

「全能」にかからなかったサラダが、3年もの間シカマルを説得しようとするのですが、シカマルはこれを聞き入れませんでした。 

シカマルへの評価は見直されている 

『BORUTO』では、確かにシカマルが忍を超えた未知の力に翻弄される場面があります。 

しかしそれは、シカマルが火影の補佐、そして火影として戦わなければならないからこそのことです。 

それでも彼は、自分がその場その場でできることを実行しつづけています。 

翻弄されるだけでは終わらないのがシカマルです。 

エイダの「魅了」に頭脳で対抗 

コードをおびき寄せて倒そうとした際は、エイダの登場によって失敗に終わりました。 

エイダが近づくほど、「魅了」による人間の本能に訴えかける効果が強まり、エイダへ向けられる力は弱まります。 

デルタは完全にエイダの虜になってしまいました。 

しかし、シカマルはエイダの能力である「魅了」に抗いつづけました。自身の本能を、高い知能による理性で抑えていたのです。   

この抵抗は、後の神術「全能」による現象への抵抗にもつながります。 

エイダとの交渉に成功 

エイダは意中のカワキに近づくため、コードと手を組んでいました。 

絶対的な力を持つエイダと、ジゲンを超える力を秘めたコード…。 

このままだと、木ノ葉の里だけでなく、忍界全体が危険な状況となります。 

そこでシカマルは、意外な方法でこの危機を切り抜けます。 

その内容は、「エイダを木ノ葉の里へ招き入れる」というものでした。 3

エイダはこれに応じます。コードとも手を切りました。 

彼女は忍界への敵意があるわけではなく、あくまでカワキに近づきたいという目的のもとで動いていたのです。 

結果、コード側の勢力を抑え、エイダとデイモンを木ノ葉の管理下に置くことに成功したのです。 

神術「全能」に自力で辿り着く 

人々の「ボルトとカワキへの認識」を逆転させたエイダの神術「全能」の現象。 

シカマルもこの効果の対象になり、記憶を改ざんされてしまいます。 

さらにその効果は絶対的で、「全能」の概念は記憶に定着しません。 

サラダがシカマルに説得しても聞き入れなかったのは、この効果によるごく普通のことだったのだと言えます。 

しかしシカマルは、異変が起こったと思われるタイミングを記憶や記録から導き出しました。 

ボルトとカワキの立場を逆にすることで、全ての辻褄が合うことに気づいたのです。 4

【BORUTO】エイダの神術「全能」とは?一変した忍界を解説【ボルト解説】 
原作第1部79話『全能』で、エイダの忍術を超えた能力である「全能」が発動したことで世界が変わることとなってしまいました。これによって物語がややこしく感じてしまった方は多いのではないでしょうか。この記事では、79話で発動したエイダの神術「全能」を解説します。

尋問中のボルトを助け出す 

勿論、一度「全能」による異変に気づいたところで、その記憶さえも効果で定着しません。 

それでもシカマルの気づきは偶然ではありませんでした。その頭脳はボルトの尋問中にも発揮されます。 

「ボルトとカワキの立場を逆にすることで、全ての辻褄が合う」と、再び考え直すのです。 

結果、ボルトへのダメージが重くなる前にボルトを逃がすことに成功します。 5

頭脳だけじゃない!シカマルの信念の強さ 

頭の良さだけでは「全能」に抗えない 

「全能」に抗うには、ボルトとカワキの立場が逆であることを「理屈抜きに」信じることが重要です。 

シカマルは最終的に、自分の心に決めたことを実行することで、「全能」に抵抗しました。 

それは、3年以上シカマルが八代目火影を正式に名乗らなかったことにも現れています。6 

「ナルトは亡くなった」と多くの人々から思われていた中、シカマルはナルトの無事をずっと信じていたのだと考えられます。 

【BORUTO】ナルトとサスケの死亡説について【ボルト解説】
ボルトの物語が始まって以来、中心人物であったナルト、サスケが危ういのではないかという予想がたびたび立っていました。最近ではボルトの恰好がサスケのものと近くなったので、冒頭の対カワキ戦から立っていたフラグがついに回収されるのではと話題になっています。

自分の心に従う強さ 

「全能」に抗うことは、ある意味で世界の常識に背くことを意味します。 

その結果、サスケは再び抜け忍となり、シカマルは火影としての地位を危うくしました。 

世界が真逆のことを考えていても、自分の正しいと思う心や信念に従って行動することには、それ相応の強さと覚悟が必要です。 

シカマルは有能な忍と言えるのではないでしょうか。 

まとめ 

奈良シカマルは、単なる無能と片付けられない、真の忍者としての資質を持つ存在です。 

彼の力は、卓越した戦略的思考と揺るぎない信念に宿っています。 

常識に屈せず、忍界を守るために信念を貫く姿こそ、シカマルの最大の武器なのです。 

表面的な評価を超えて、彼は次代の忍を導く、重要な役割を担っているのです。 

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注釈・出典

  1. BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-巻ノ十七ナンバー65:「楔」|岸本斉史・池本幹雄 ↩︎
  2. BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-巻ノ十八ナンバー68:痕|岸本斉史・池本幹雄 ↩︎
  3. BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-巻ノ十八ナンバー69:虜|岸本斉史・池本幹雄 ↩︎
  4. BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-2巻6:3年 |岸本斉史・池本幹雄 ↩︎
  5. BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-14:務め |岸本斉史・池本幹雄 ↩︎
  6. シカマルは、羽織には「八代目火影」の刺繍をせず、火影の顔岩に自分の顔を掘らせなかった。 ↩︎

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