※BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-原作、最新7話時点での記事です。読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。
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— NARUTO・BORUTO【原作公式】 (@NARUTO_kousiki) December 31, 2023
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原作第1部79話『全能』で、エイダの忍術を超えた能力である「全能」が突如発動したことで世界が変わることとなってしまいましたが、これによって物語がややこしく感じてしまった方は多いのではないでしょうか。
この記事では、79話で発動したエイダの神術「全能」によってどんな変化が起きたのかを解説します。
BORUTOの物語を理解する上で、整理することが出来ると思います。
皆さんにとってBORUTOの物語を理解するにあたって難しいと感じる部分はありますか?
もしありましたらコメントお待ちしています。また別の記事で解説しようと思います。
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皆で意見を共有しましょう。
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79話で発動した「全能」の効果
「エイダの全能」
「ボルトとカワキへの認識」が突如逆転
そもそも神術「全能」の効果の本質は「世界を作り変える」という、まさに神のようなものなのです。しかし、エイダが79話で発動した全能に関しては、全てを変えたわけでも、それまでの物事が無かったことになったわけでもありません。不完全なものです。
基本的には、星にいる全ての人間にとっての「ボルトとカワキへの認識」が突如逆転しました。
ボルトが「殻」から木ノ葉隠れの里に入った人間であり、カワキがうずまきナルトの息子であるという「認識」となったのです。あくまで「認識」です。
ボルトとカワキの遺伝子情報が実際に書き換わったわけではありません。
過去で生まれた物証
「だったら全能以前の様々な物証が認識を改めさせてくれるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、物証のみではなかなか認識や記憶が改ざんされた事実に気づけないというのがこの神術の力です。
初めはボルトとナルトが写った家族写真を見て違和感を覚えたとしても、その違和感は急速に薄れていき、逆転した認識に何の疑問も持たなくなるのです。
「全能」の概念は記憶に定着しません。1
まずもってほとんどの人間は「全能」という術の存在すら知らないため、自分の記憶が書き換わったという考えにはそうそう至りません。
皆さんもイメージしてみてください。「世界五分前仮説」と同じです。
仮に「世界は実は5分前に始まった」という事実があったとして、皆さんはそれを信じられるでしょうか。
皆さんの記憶と認識がこの事実を受け入れられないはずです。
この感覚と同じだと思います。
今回の「全能」の対象外となった人物
「全能」は元々、大筒木化した存在と術者の血縁者以外を変えてしまう能力なのですが、今回の全能である「エイダの全能」においては例外が存在します。
それが、うちはサラダと筧スミレだということが現段階で判明しています。
「エイダの全能」は意図して発動することが出来ない不完全な全能で、本人ですらどのタイミングでどのような効果を及ぼすのか、初めはわかりません。
しかし、エイダの全能は何に起因する効果なのかは判明しています。
それは「エイダの無意識下の願望」です。79話で発動した全能に関してはカワキの願望も影響しています。2
その「願望」によってほとんどの人々の「ボルトとカワキ」への認識が逆転して、逆転しない例外となる存在が決められたということになります。
あと、自我を持った神樹は人ではないと思われるので例外である可能性があります。
「全能」の対象外となる人物
現在判明している大筒木化した存在とエイダの血族を紹介します。
大筒木化した存在
- ボルト
- カワキ
- 大筒木モモシキ
彼らも影響を受けていません。なのでボルトはうずまきナルトの息子だと認識するし、カワキも「殻」から木ノ葉に来た人間だと認識しています。
エイダの血族
- デイモン
デイモンはエイダの実の弟なので効果が及びませんでした。もちろん、エイダ自身も受けていません。二人はボルトとカワキの立場が逆転したことを例外以外には口外にしていません。
「全能」は戻せない?
「もう一度全能発動したら戻せるのでは」と思った方もいると思います。
しかし、エイダの「全能」は不完全です。自分の意図したタイミングで意図した内容の効果を発動させることが出来ません。
エイダ自身も、やれたとしても新たな「全能」で上書きするしかない、ということを言っていました。 3
いつか完全な「全能」の術者が現れたとき、またはエイダが全能を使いこなせたときに戻せるのかもしれません。
「全能」後のボルトとカワキへの認識
カワキへの認識
- 七代目火影・うずまきナルトの息子
- うずまきヒマワリの兄
- 第7班としてサラダとミツキ、木ノ葉丸とともに任務をこなしてきた
- 忍者アカデミーを卒業し、たくさんの同期がいる
- 内なるモモシキが暴れださないか心配されている
- 両親であるナルトとヒナタが亡くなり、気の毒
カワキはヒマワリの兄を全うしなければなりません。ミツキとの関係を想像して続けなければなりません。
ボルトへの認識
- 育ての親はジゲン(大筒木イッシキ)
- ようやくうずまき家になれたところだった
- 「殻」の実験体として、過酷な日々を送った
- 忍としての基礎を学んでいるところだった
- 「楔(カーマ)」には、三途アマドの娘であるアケビのデータが組み込まれている
- 火影とその愛する人を殺した大罪人(容疑がある)
木ノ葉の里の民衆は基本的に全てこういった認識になっています。なのでボルトは安心して木ノ葉に帰ることが出来ません。
記憶を疑った者もいる
かなり特殊な例ですが、自分の記憶が改変されたという事実に気づき始めている人物がいます。
神術「全能」の存在を知っていると疑いやすいのかもしれません。
三途アマド
「なぜかカワキに施されている改造が自分によるものだ」と気づくところから違和感を持ちます。
そして、左掌の楔にはボルトに組み込んだはずのアケビのデータがある。
科学者の性としてこれらの「物証」から自分の記憶が改ざんされていることを疑いました。 4
しかしこれを聞いたサラダは、普通なら、物証くらいでは異変には気づかないと言っています。
うちはサスケ
効果を受けていないサラダの頼みと万華鏡写輪眼となった眼を信じて、殺害の疑いがかけられたボルトとともに里を抜けることを決意。
初めはモモシキの存在や額当てから違和感を覚えますが、すぐに薄れていくのを感じました。5
それでもサラダの信じたボルトの正義を信じ、1年間の修行に付き合います。その中でボルトの目がナルトに似ていると再認識。自分の記憶を疑いました。
コードと遭遇した時もボルトを庇い最後まで戦い抜いた末、爪アカによって木と同化して捕らわれています。
サスケは兄であるうちはイタチとの決戦でこんな言葉を聞いています。
「人は誰もが己の知識や認識に頼り 縛られ 生きている。それを現実という名で呼んでな」「しかし知識や認識とは曖昧なモノだ。その現実は幻かもしれない」「人は皆思い込みの中で生きている。そうは考えられないか?」
NARUTO -ナルト-巻ノ四十二ナンバー385:万華鏡の秘密…‼|岸本斉史
こうした言葉もサスケが自分の認識を疑う力になったのかもしれません。
サイ
アマドの一連の言動を監視カメラで見ていたサイは異変に気づかされました。この事実を受けてどういった行動をとるかが見どころです。
奈良シカマル
ナルトが亡くなったことになっているため八代目火影として3年間木ノ葉を守ってきたシカマル。
しかし、3年経った今もなお火影岩に自分の顔を入れていません。
どこかでナルトが生きていると信じているのでしょうか。
アマドの言葉を聞く以前から違和感と戦い、認識を疑いながらも葛藤を持ち続けてきたのかもしれません。
まとめ
今回は原作第1部79話『全能』で発動したエイダの神術「全能」によってどんな変化が起きたのかを解説しました。
兎に角、星にいる全ての人間にとっての「ボルトとカワキへの認識」が突如逆転したということです。
これを把握していれば、第2部も読みやすいのではないでしょうか。
『BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX-』はナルト殺害の容疑がかけられて全てを失ったボルトが、それでも忍として木ノ葉隠れの里を、忍界を守り抜く物語です。
ボルトはこれから何をどう取り戻していくのか…それとともに、新たに何を失い、何を得るのか。
楽しみですね。
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