※読んでいない方はネタバレ等にご注意ください。また、個人的な妄想を含んでおります。
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#7「太陽の行方」
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ミツキが大切にしていた「太陽」…それはエイダの神術「全能」によってカワキであると認識、見失っていたようです。まるで日食です。
今回は重要な点を全て拾いつつ、一連の流れをわかりやすく振り返ります。
それをもとに、個人的な考察を述べていこうと思います。
皆さんの感想もコメントでお待ちしています。
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皆で意見を共有しましょう。
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6話『3年』の振り返り、考察はこちらの記事で書いています。
原作第2部7話(87話)『太陽の行方』振り返り
「太陽」と「月」
ミツキは改めて自分が暗闇に浮かぶ「月」であることを意識します。
輝くことが出来ない自分は、カワキという「太陽」が照らしてくれることで輝けると。
カワキは生きる意味、ここにいていいと感じさせてくれると考えているようです。
その思いを胸にボルトに攻撃を仕掛けます。
ボルトは手裏剣を投げて応戦。向かうミツキは「仙人モード」の蛇で防御。
はじいた手裏剣は木に刺さりました。
ミツキにまとう大蛇がボルトに襲い掛かります(仙法 大蛇雷)。
連続攻撃をボルトが躱します。ミツキの攻撃が追い付きそうになったところにボルトの「飛雷神の術」が発動。
ボルトは先ほどミツキが弾き飛ばした手裏剣のところへワープ。そのまま片手で枝を持ち、木に掴まります。
ミツキの行動の理由
ミツキの後ろの木に掴まったボルトは、ミツキにカワキの状況を尋ねました。
追手はカワキだと思っていたようです。
ミツキは相手は自分だと、問いに応えようとしません。
そこにいのの「心伝身の術」でボルトの意思を聞いていたシカマルが応答。
カワキの存在をボルトに気づかれないように、ミツキが毒で眠らせたとしています。
ミツキは独断で動いていると伝えました。
そこにミツキはボルトに返答します。
ボルトとカワキの現在の実力差からカワキがボルトに適わないことを考えて、ミツキはカワキを守るためにここまでの行動を起こしたようです。
自分に適わないことはミツキも同じであることから、この戦いに意味は無いとボルトが返します。
しかしミツキにはもう一つ理由があるそうです。
カワキに遠慮せずにボルトに本気を出せる、ことが理由だと言います。
ボルトはその意味への質問を聞きます。
ミツキは、どうでもいいと再び攻撃を開始。
戦いの行方は…
ミツキの両腕から出てきた複数の蛇はミツキの分身に変わり、木に掴まっていたボルトに飛び掛かります。
分身からはさらに蛇が。
ボルトは木から飛び降りて避けます。掴んでいた木は容赦なく貫通して倒れました。
その後もミツキは数の暴力で攻撃を続けました。木々は次々に倒れていきます。
逃げるボルトにミツキは、この世界のために消えなよと言います。
ボルトはやらないといけないことが山ほどあると返しました。
「遊んでいる暇はない」と言ったボルトは反撃を仕掛けます。
納めていた剣に雷遁を帯びさせ、居合斬り。
一気にミツキの蛇分身たちに斬撃を入れます。
その後ろを狙った分身たちにも対応。隙を与えません。
ミツキはさらに畳みかけます。印を結んで発動したのは「雷遁 蛇雷」
対してボルトは「雷遁 迅雷箭」を出します。
二人の雷遁が激しくぶつかり合いました。
煙が上がり、ミツキがボルトを一瞬見失ったところに剣を構えたボルトが接近。
ボルトの剣はミツキの首元に。
ミツキは敗北を認め、仙人モードを解きます。
太陽の行方は…
負けを認めたミツキはボルトにとどめを刺すよう言います。
ここまでミツキの戦いぶりを見たボルトは、もはや自暴自棄だなと言いました。
自分の「信念」が揺らいでいる、ミツキの信じたいものであったカワキ、つまり「太陽」がその輝きを失ったと感じていると、ボルトは続けます。
この時ボルトの話を聞いていたシカマルはいのに、ミツキ側の声も拾えないか聞きました。
いのは自分たちの会話がボルトに聞こえるリスクを考えてその頼みを断ります。
場面はボルトとミツキに戻ります。
ミツキはお前に何がわかると返します。
ボルトは、ミツキにとっての太陽は自分であることを知っていると言いました。
ミツキは表情を変え、蛇をボルトに巻き付けます。しかしボルトを傷つけません。
ボルトはミツキがカワキに違和感を覚えていることを指摘。
受け入れられないミツキ。それでも何が自分の「太陽」なのか判断するのは自分だと、ボルトは続けます。
思いとどまったミツキは、腕から出した蛇を戻していきます。
ミツキは、ボルトが何者なのか改めて聞くほど混乱している様子。
真実を話すボルト
ボルトはカワキを始末する意思はないと伝えます。
ただ、二人の間で決着をつけなければならないとも話しています。
ミツキはナルトを襲撃した理由を質問。
ボルトはナルトが生きているという事実を打ち明けました。
いのとシカマルにも聞こえています。
ヒナタも生きていると続けます。ボルトはヒナタのことを「母ちゃ…」と言いかけ、「夫人」と直しています。
そしてミツキには、
お前も自分で輝ける、どうしても太陽が必要ならオレのところへ来い。
そんな思いも伝えます。
話を聞いていたいのは、その内容に動揺。
シカマルはボルトに改めて話し合おうと提案。
一方、カワキは気絶から目が覚めた模様。エイダとデイモンのところへ戻りました。
エイダにミツキの居場所を聞きます。
そこで再びシカマルとボルトの会話へ戻ります。
「全能」と現状
ボルトがエイダの神術「全能」について説明。
この術によって記憶を改ざんされたことを認識しても、時間の経過によって忘れてしまう。理屈とは関係なく「ボルトとカワキの立場の逆転」を信じるしかない、としています。
また、元にも戻らないとも言いました。
そもそも、ボルトとカワキの問題は全能が戻ったところで解決しない。カワキが納得しないことには意味が無いと説明。
シカマルはボルトの立場に立って、自分ならナルトを助けたうえでカワキを始末するという考えを示します。
しかしボルト本人の意志としては、ただカワキを殴って仲直りしたいようです。
ボルトの気持ちを理解したシカマル。しかし、「全能」がカワキに起因する以上はカワキを追いこむわけにはいかないと説明。
ボルトには引き続き濡れ衣を着てもらう必要があるとしています。
ボルトは覚悟の上だった様子。
十羅の知識欲
場面は神樹たちのところへ。
十羅は本を読み漁っています。
「知識」が増えるほど新たな疑問が湧き、己の無知を自覚するとしています。
それを黙って聞く左。
十羅は読んだどの本にも載っていない、疑問に対する答えを明らかにするため、うずまきナルトに会いに行く意思を固めます。
原作第2部7話(87話)『太陽の行方』考察
「太陽」と「月」
「太陽」と「月」の表現
元々ミツキは『NARUTO-ナルト-外伝 〜満ちた月が照らす道〜』での最後にボルトの写真を見てボルトのことを自分(夜空の欠けた月)を照らす太陽だと表現しました。
この想いを持ち続けているところにエイダの神術「全能」が発動。
ボルトとカワキへの認識が逆転してしまったのです。
第2部1話ではミツキが信じていた太陽がボルトからカワキに移っていることがわかります。
因みに、自分の大切なものを「太陽」とする表現はNARUTOでもありました。
第四次忍界大戦に参戦する前のナルトは、自分の両親であるミナトとクシナを太陽だと発言していました。
カワキにとっての太陽はナルトでしょうか。
ボルトの「飛雷神の術」
ボルトの「飛雷神の術」にはまだ謎が残ります。
歴代の術者である波風ミナトと千手扉間の飛雷神の術には決まって術式やマーキングが施されたものがありました。
しかし、ボルトの術には見当たりません。これまでボルトが移動に使った物は
- ボルトにもついているブローチ的なもの
- サスケの剣
- 今回の手裏剣
これらになります。最初はブローチの木ノ葉マークがマーキングかと思っていたのですが、以降の飛雷神の術を見ているとそういうわけでもないみたいです。
予めボルトのチャクラを移動先の対象に付与させているのでしょうか。
ミツキの仙人モード
ミツキは普通に仙人モードを使いきっていましたね。
アニメでの話ですがミツキは元々、身体がもたなくなるという代償から大蛇丸から使いすぎないように言われていました。
どうやら克服したのか、何か改良されたのか、いずれかが上手くいったのでしょう。アニメで補完がされるかもしれません。
ミツキの行動の理由
ミツキの分析から、現在のボルトとカワキの実力差が明らかになりましたね。
ボルトは大筒木イッシキの力を引き継いだカワキの実力よりも上をいっていると。
話が進む度にボルトの成長ぶりを見てきたわけですが、カワキに差をつけている程とは思いませんでした。
そうなるとカワキは第2部までの3年間、何をやってきたのか気になりますね。
コードの「爪痕」の無効化を行っていた描写はありましたが、そういった任務に追われていたのでしょうか。
デイモンあたりと組手をしていそうなイメージはできますが実際はまだわかりませんね。
今思えば、「爪アカ」が木ノ葉に襲来したときにもカワキはやられかけていました。ボルトとの差はそういったシーンにも表れていたのかもしれません。
また、カワキは楔の復元時にアケビのデータを追加されていました。それによる弊害が示唆されている、なんてこともあるかもしれないですね。
戦いの行方は…
ミツキの新術、「蛇分身」(アニメでは13話で登場)
実体があることから、影分身の術同等のレベルの高い術であることは間違いないでしょう。
数も恐らく第1部時点のボルトよりもいたのではないでしょうか。当時ボルトが一度に出せた影分身の数は4体。今回のミツキは5体でした。
ただ、なんか不思議な術ですよね。蛇が変化しているようにも捉えられます。
影分身の術系統の術を習得して使っているのは、ボルトを意識してのことなのでしょうか。
結果的にボルトはミツキ本体に一度もダメージを負わせることなく追い詰めていましたね。
6話の最後には「手荒になる」と発言していましたが、完璧に対処して見せました。
太陽の行方は…
ボルトはミツキに、何が自分の太陽なのかを判断できるのは自分だけと言いました。
上記で紹介した『ナルト外伝』でも、ミツキが大蛇丸でももう一人のミツキでもない、自分の選択をするということがテーマの一つでした。
今この外伝を読み返すと、また新たな深みが感じられるかと思います。
ミツキが自分で選んだ存在がボルトなのであれば、そこに理屈は無いでしょうし、「全能」を超えた信頼が得られるかもしれません。
ミツキはボルトのことを「太陽」だと表現したことは過去にありましたが、その想いをボルト本人に直接伝えたことはこれまで作中で一度も無かったはずです。
そもそもの疑問として、聞いていないはずのボルト本人が、自分のことをミツキの「太陽」であると自信を持って言えたのはなぜでしょうか。
ミツキの「太陽」という表現を知っている人物は、大蛇丸と「兄」のミツキくらいしかいなかったはずです。
真実を話すボルト
ついにナルトとヒナタの存在をボルトが明かしました。
シカマルといの、そしてミツキは引き返せなくなりました。
特にミツキはボルトに気づいたカワキを気絶させてボルトに接触しましたから、カワキからの信頼は完全に失ったと言えそうです。
カワキはボルトに接触しようとしていましたが、今回の話でミツキの居場所をエイダに聞いています。少し心配です。
ミツキはボルト側に付く可能性が高そうです。
また、ボルトが里へ帰ってくるのは時間の問題でしたから、それまでにボルトを始末できなかったカワキは、計画が崩れつつあります。
よくここまでエイダはボルトの居場所を隠し通せたと言えます。
デイモンの存在が大きかったでしょうか。デイモンがいなかったら木ノ葉とカワキ両方からあらゆる手段を使ってボルトの居場所を聞き出されていたはずです。
そして次回くらいにエイダの口からカワキにここまでの出来事の説明がされるでしょうね。
エイダがボルトのことを黙っているという約束は、ボルトが里に帰ってくるまでの話です。
また、ここまでボルトがヒナタやサスケなどへの呼び方などの言い回しをわざわざ変えていることには疑問が残ります。
「全能」と現状
エイダの神術「全能」による効果の強力さが今回説明されました。
「全能の概念は記憶に定着しない」というものです。
恐らく、全能発動時にサスケが持っていた違和感が急激に消えていった現象も、この説明に当てはまるものでしょう。サスケがサラダを信じることでボルトを守ったことにも合点がいきます。
自分で異変に気づける人にとっては、恐らくかなり気分が悪いのではないでしょうか。
違和感が浮かび上がっては消えていくのを繰り返すはめになるはずですから。
シカマルもそういった一連の流れを何度も繰り返してきたはずです。
十羅の知識欲
十羅は哲学的な学びを得ていますね。
まさにソクラテスの言葉である「無知の知」です。
しかし本にも書かれていない、うずまきナルトが持つ答えとは一体何でしょうか。
個人的に考えているのは、「忍とは」という疑問。
ナルトにこそ答えられる質問だと思いますし、本や歴史、知識だけでは理解できない内容のはずです。
それこそ「忍」という繋がりはこれまで、理屈を超えた信頼と、想像を超えた力を発揮してきました。
それによって現在の忍界があるわけですから、神樹も興味を持つのではないでしょうか。
さらに、忍の重要性というのはBORUTOが始まってからもテーマになっていることの一つです。
第1部1話冒頭の決戦でも、ボルトは自分が忍であることをカワキに改めて発言していました。
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8話(88話)『どうでもいい話』の振り返り、考察はこちらの記事で書いています。
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